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NScr2.exeは、実行するとまずroot.luaを探しに行きます。これは「Lua」という言語で書かれています。
root.luaはウィンドウが作られる前に必要な設定、例えば画面のサイズの設定などがあります。Luaがわからない方も、一度目を通しておいてください。細かい動作設定がいろいろ出来るようになっています。
例えば、gui.create(1024,768)という記述の数字を変えれば解像度が変えられる、ということを覚えておいて下さい。
また、その下のbasic.utf8_flag=0という行の0を1に変更すれば、BASICのソースをUTF-8で書くことが出来ます(デフォルトではSHIFT-JISです)。UTF-8でだけ使える文字(❤など)もありますので、そちらがよいと思う人はそうしてください。
さて、root.luaはデフォルトの記述ではsystem.luaを読み込みに行きます。こちらにはBASICの各命令の機能が記述されています。こちらを弄る必要はありません(開発側でバージョン更新で弄ることがあるので、書き換えると更新内容とバッティングすることがありえます。なるべく弄らないで下さい)。
system.luaを読み込み終えると、BASICが起動します。BASICは0.txt~9.txt、00.txt~99.txt、000.txt~999.txtを読み込みます。0.txtと00.txtと000.txtが混在しても実行に影響ありませんが、ややこしいのでどれかに統一した方がいいでしょう。たいていは00.txt~99.txtで十分だと思います。
なお、これらのスクリプトファイル(root.lua、system.lua、そこからユーザースクリプトで読込まれる他のluaスクリプト、BASICスクリプト(数値.txt~))は、ns2アーカイブから読込むことも出来ます。旧NScripterと違って、NScripter2はスクリプトとデータのアーカイブを分けません。データのアーカイブの中にスクリプトも格納します。
nscr2.exeの他に、config.exeというのも同梱されています。これは、Windows Aero環境の一部で起きる不具合に対応するために起動時に処理したい設定や、デバッグログの設定などをするためにあるものです。nscr2.exeと同じフォルダにconfig.exeとconfig.defをおいておけば動作します。
config.defの設定は手動で増やすことが出来ます。次のようなフォーマットになっています。BASICのgetconfigもしくはLuaのgui.getconfigでconfig.iniファイルから値を読めるため、ユーザー側の起動前設定に使うことも出来ます。
項目数
1つ目の項目の名前
1つ目の項目の説明
1つ目の選択肢数
1つ目の選択肢1のテキスト(値0に相当)
1つ目の選択肢2のテキスト(値1に相当)
.
.選択肢の数だけ
.
1つ目のiniファイル上のキー変数の名前
2つ目の項目の名前
2つ目の項目の説明
2つ目の選択肢数
.
.項目の数だけ
.
出力はconfig.iniファイルです。iniファイルがない場合全部0が戻ります。したがって、選択肢の一番最初(0相当)にはデフォルト設定を入れてください。
NScripter2は、実行時にsavedataというフォルダを作成します。配布時にはこのフォルダを混ぜないようにしてください(テストプレイ時のセーブデータが残ってしまうことになります)
nscr2.exeは名前を変更したりアイコンを変更したりしても問題なく動作します。アイコンを変更するフリーソフトはたくさんありますので、アイコン 変更 exe 等で検索するといいでしょう。
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